相手の感覚を知りたい
後輩トレーナーや実習生とのありがちなやりとり。
後輩(もしくは実習生)「あのクライアントさん(患者さん)は体力がないから〇〇ができないんです」
先輩(もしくはバイザー)「体力ってなに?防衛体力?行動体力?そもそも体力の概念ってなに?」
言った経験、言われた経験はありませんか?
感覚も同じやりとりがけっこうあります。
後輩(もしくは実習生)「〇〇さんは感覚が弱いので〇〇が苦手です」
先輩(もしくはバイザー)「感覚って何感覚?体性感覚とかいろいろあるけどどれ?」
こんな感じです。
言葉の持つ意味を正確に知ることは非常に大事です。
その職業の共通言語ですから、覚える必要があります。
しかし、最近は近くでこのやりとりを聞いていると「大事なのはそこかなぁ~?」と思っています。
それはこんなことからです。
言葉の意味は知らなくても、その人(今回は後輩や実習生)が感じていることが必ずあるはず。
それを理論的に押さえこんでしまうと本当に感じていたことが聞き出せないのではないか?
ということです。
そもそもクライアント様や患者様はこの言葉の意味を正確には知りません。(たまに知っている方もいますが)
でもその時の「感覚」を教えてくれます。
時には伝わってこないこともありますが、足りないところは質問なり補填なりして対応しています。
後輩や実習生も同じだと思います。
その人の感じ方をこちらが理解しなければいけません。
もちろん、相手もこちらに伝える努力も必要です。
理詰めで行き過ぎると対処しきれないケースに多々遭遇します。
そのときはこの正確な理論ではなく、相手だけが持つ「感覚」を理解する工夫が必要ですね。