効かせないトレーニング

フィットネスにおける「レッスン」。

人気のあるものが増えてきました。

特に〇〇パワーとかファイト〇〇とか。

いわゆるプレコリオと呼ばれるレッスンが最近では主流ですね。

 

プレコリオ系に関わらず、各レッスンの動作には意図があります。

 

「こう効いてくれたら!」

「こう動くことに意味がある!」

 

担当者は試行錯誤を繰り返し、インストトラクションしています。

ですが、参加者の中にはそれを目的としていない方も多数います。

 

それは「楽しむ」ことを目的としている方々。

 

私のクライアントさんで、この目的の方はけっこう多いです。

そんな方のパーソナルトレーニングの目的は、

 

「いつまでもレッスンに出れるように」

「ケガしないようにレッスンを続ける」

「ケガしたから回復させてレッスン再開」

 

といった感じです。

 

基礎的な体力、筋力、ケガであればその要因のケアを行ったあと、レッスンに対応できる動作トレーニングを行います。

そこで出てくるのが「効かせない」トレーニングです。

 

レッスン参加が目的であれば、疲れない工夫をします。

エアロビクス系や流行の格闘技系であれば、反動を利用したトレーニングを主体にするとか、

筋トレ系であれば、デッドリフトで負荷を逃がす方法とか、スクワットで楽に挙げる方法とかです。

パーソナル中の種目をひとつ終了する度に感想を聞いています。

例えば「大腿部に効きました!」と言われたら失敗です。

できればその負荷を逃がしたいのです。

 

あくまで「目的」ありきです。

反対に「効かせる」ことが目的であれば、ステップ1歩でも重心移動や床反力とかを細かく伝えることもあります。

 

「効かせる」はオーソドックスにフォームと重量を設定できれば概ね効くことが多いと感じています。(もちろん特殊な例もありますが)

「効かせない」はその方の動かし方の特徴をとらえる必要があります。

 

難しいですが、「効いた」「効いてない」のやりとりは非常に楽しい!