トレーニングは簡単に
ある私の担当している方。
先日肺炎で入院し、無事退院されてきました。
入院中にリハビリを受け、呼吸のリハも実施されてきたとのこと。
「どうでした?」と聞くと、
「全然分からないからやりません!って言っちゃった。」と。
内容はどうやら「下部肋骨後部を膨らますように呼吸をして」と言われたようです。
ピラティスなどでも使われる手法ですね。その重要性は私もよく分かります。
ですが相手の体力を考慮すると、それは難しいでは?と思ってしまうこともあります。
この方は元々呼吸機能があまり強くありません。深呼吸も深く行えないくらいでした
入院前から呼吸アプローチは行っています。私のやり方はあまり細かい指示はせず「とにかくゆっくり吐く」だけです。
結果、呼吸は概ね良好に。それに伴い身体の各機能も改善が見られてきた矢先の入院でした。
さて、何が言いたいかというと、
「理」と「感」
「理」は理論、「感」は感情・感覚です。
理論的に考えられても、それを実践したときの感覚が伴わなければ意味がなく、またやる気になるような感情を引き出せなければさらに意味はない、と思っています。
セッション中にフォームの修正はもちろん行います。
ですが、一緒についてでないと正確に出来ないほど細かいトレーニングはどうなんでしょうか?
毎回トレーナーをつければ問題ないかと思いますが、大体はそうではないです。
週に1回程度が妥当でしょう。
パーソナル以外でのトレーニング効果が極端に下がってしまえば当然結果は得られません。
やりやすい方法を選んで、自身のトレーニングでもそこまで変化しないようにする手法が大事だと思っています。
ですので私のトレーニングは概ねシンプルにしています。
見るポイントも1つか2つに絞っています。本当に必要がなければスクワット時のknee inも気にしないこともあります。
大事なのはその方の目標を達成させること!正確にトレーニングをしてもらう事が目標ではありません。
私の仕事のひとつである理学療法士は「理」に偏る傾向が強いように思えます。
トレーナーは「感」に偏る傾向が強いかもしれません。
お互いの長所の融合が大事かと感じたこの頃でした。